2020年米大統領選挙

大統領選挙が株式相場に与える影響

こんにちは。もうすぐ大統領選挙ということで、これまでの大統領選挙の時期における株式相場を中心に今回の大統領選挙の方向を見ていきたいと思います。

今回考察に使用するインデックスはS&P500です。S&P500は米国の株式会社500社の株価で構成された指数となります。

2020年のS&P500はどういう動きだったかといいますと、

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年初より世界中に広がったコロナウイルスにより経済は大混乱。リーマンショックと同規模の下落を見せました。

しかしリーマンショックのときはショック前の株価に戻すのに4年程度要したのにもかかわらず、今回はわずか半年もたたずに戻してしまいました。

株価の値動きはおそらく過去にないほどではなかったかと思います。

2016年の大統領選挙

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2016年の大統領選挙は2016年11月8日に行われました。連続2期大統領を務めたオバマに代わり民主党からはヒラリークリントンが、共和党から予備選を勝ち抜いたトランプが大統領選で対決しました。

事前の世論調査で不利とされていたトランプが予想を裏切る形で当選しました。

クリントンの政治的イデオロギーは他の民主党の政治家と同じようにリベラルで、その中でも積極的な政治的な介入を支持するリベラルホークといわれています。

一方トランプは特定のイデオロギーは見いだせないと言われています。トランプは左派と右派、リベラルと保守の定義が公然とごちゃ混ぜになったような大統領だったからです。

クリントンは富裕層への税制改革を公言しており、クリントンが当選すれば富裕層への所得税による引締めが危惧されていました。タックスヘイブン対策として外国に移転する企業に出国税を課税させようとしていました。

クリントンが敗北したことによりそのような不安も解消され、株価は右肩上がりとなっています。

2012年大統領選挙

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2012年の大統領選挙は2012年11月6日に行われました。 民主党からは前大統領を務めたオバマが引き続き大統領選に出馬、共和党から予備選を勝ち抜いたミットロムニーが大統領選で対決しました。

結果がオバマがロムニーに大差をつけて再選となりました。

ロムニーは経済政策面で評価され、ウォール街からもこのとき全面的な支持を受けていたとされています。しかしながら2008年に大統領に就任したオバマのリーマンショック後の米国経済への政策が評価され結果的にオバマに太刀打ちできませんでした。

大統領選後の株価指数もオバマ再選により不安感が払しょくされ右肩上がりを維持する形になりました。

2008年大統領選挙

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2008年の大統領選挙は2008年11月4日に行われました。 前ブッシュ大統領が2期連続就任であったため共和党からはジョンマイケンが選ばれました。民主党からは予備選を勝利したバラクオバマが出馬しました。

経済対策としてオバマは社会保障の充実などでの貧困層への所得移転による購買力増強を掲げるのに対し、マケインは投資・企業活動の活性化、沖合油田開発の解禁と原発推進によるエネルギーコストの軽減を主張しました。

リーマンショック後の大量の失業者と景気後退からオバマが有利な展開となっていました。結局マイケンに大差をつけて勝利しました。

その後、オバマ大統領の社会保障の充実をメインとした政策が功を成し、景気後退を立て直すことに成功し株価指数は上昇していきます。

2004年大統領選挙

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2004年の大統領選挙は2004年11月2日に行われました。 共和党からは前大統領を務めたブッシュが引き続き大統領選に出馬、民主党から予備選を勝ち抜いたジョン・フォーブズ・ケリーが大統領選で対決しました。

2004年の大統領選挙は僅差でブッシュが再選を果たすことになりました。

それでも株価は下落することなく右肩上がりとなっています。大統領選挙は株価に影響はあまりないのかもしれません。

2000年大統領選挙

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2000年の大統領選挙は2000年11月7日に行われました。 前クリントン大統領が2期連続就任であったため民主党からはアルゴアが選ばれました。共和党からは予備選を勝利したジョージ・W・ブッシュが出馬しました

民主党内での保守派とリベラル派の対立、国民皆保険制度の導入の失敗、クリントン前大統領のスキャンダルにより、ゴアにとって不利な選挙戦となってしまいました。

結果は選挙人獲得数でわずかにブッシュがゴアを上回り当選しました。

株価への影響は、選挙前よりITバブル崩壊の影響を受け下落し続けており、選挙後の翌年2001年の911テロにより結局株価下落は加速。共和党勝利をもってしても悪い流れを止めることはできなかったことになります。

2000~2020年の振り返り

S&P500_2000to2020_1W

2000年から2008年までがブッシュ。2008年から2016年までがオバマが大統領に当選しており連続して2連続大統領を任命されています。

株価指数で見れば、ブッシュ政権ではほぼボックス型のチャート、オバマ政権では上昇トレンドのチャートとなっています。一方トランプ政権ではどうかというとここ4年間では天井圏でよく見るY波動のようなチャートになっています。

大統領選挙において株価指数を仮にロングで入り、翌大統領選挙でクローズした場合に勝敗はどうなるかというと、

大統領選挙 勝敗
2000年大統領選挙
2004年大統領選挙
2008年大統領選挙
2012年大統領選挙
2016年大統領選挙

ブッシュ政権では株価指数を上げることができていないのですが、ITバブルの崩壊、911テロ、イラク戦争、リーマンショックなどの経済に大きな打撃を与える事件が多発しちょっと不運だったかもしれません。

それでもその頃に比べて今の株価指数は十分高いわけですが。

S&P500_2000to2020_1W_MMAR

MMARを適用してみると、やはりここ数カ月間のS&P500の数値と移動平均線の乖離が目立ち、買われすぎ感があります。

結局2000年からのチャートの動きから考察すると、大統領選挙が株価に与える影響というのはなさそうです。

ただトランプ政権時のチャートは他二人の在任時のチャートと違います。Y派の天井圏に現在位置していることから、もしかしたら選挙の結果のタイミングで方向が反転する可能性はあります。